三好 悠馬
Miyoshi Yuma学務部
教務課
今の私の仕事
カリキュラムの編成・提案を通して、学生の成長をサポートできます。どんな仕事でも「学生のために」を意識しながら仕事をしています。
一言でいうと、全ての学生とかかわり、4年間を通して支援を行っているのが、教務課です。
教務課の仕事は、大きく3つに分かれています。1つ目は、教育・工学・国際地域の学生に対して、入学から卒業までの履修状況などを管理することです。2つ目は、授業カリキュラムの編成や成績に関すること、3つ名は、オンライン授業などのポータルシステムに関することです。
福井大学は、他の大学と比べて、学生との距離が近いです。履修に関して不安に思っている学生には、先生と一緒に面談をしたり、ガイダンスを開催して説明をしたり、学生と直接接する仕事が多くあります。こういった時間は、学生の思いを直接聞ける貴重な機会なので、私はとても大切にしていますね。
なかでも私は、教育学部の教務を担当しています。教育学部の目的は、教員免許を取ることです。そのために、法律の基準を満たすカリキュラムを作ることが求められますが、これがかなり難しいです。カリキュラムを作る時には、先生だけじゃなく、職員も議論に入り、協力しながら進めます。法律の基準を満たしているか、学生が複数の免許を取るための負担が大きくなりすぎないか、などを考えながら土台を作り、先生に提案します。カリキュラム編成という形で、教育に直接かかわることができます。
また、毎年3年生を対象として、自分の履修状況を確認する説明会を企画・開催しています。説明会では、少人数のグループごとに時間を設けて、卒業要件を満たすために必要な科目や、複数の教員免許を取る場合の履修方法についてレクチャーしています。細かくアドバイスをしているので、学生からはとても好評を得ていますよ。
このほかにも、学期ごとの時間割の作成や、講義室の管理、履修登録のサポートも職員の仕事です。どんな仕事でも「学生のために」を意識しながら仕事をしていますね。
大学職員を志した理由
前例にとらわれない、ドラスティックな改革が求められる中で、変化を楽しみながら仕事がしたいと思いました。
福井大学で働く前は、マスコミ業界で働いていました。社会人として、さまざまな経験をする中で、人の成長にかかわる仕事がしたいなと思い始めました。大学職員に興味を持ったきっかけは、自分自身が、大学の4年間で大きく成長したと感じたことですね。これからの人生を左右する4年間をサポートしたいと思いました。
転職の決め手は、大学が大きな変化の時を迎えていると知ったからです。日本は現在、少子化や、地方の衰退が進んでいます。ですので、大学は前例にとらわれないドラスティックな改革を求められています。そのような環境で、変化を楽しみながら仕事がしたいと思ったことが、最終的な志望理由となりました。
仕事で体験した最高の瞬間
学生や先生の思いを反映させて作ったカリキュラムを通じて、学生が成長していく姿を見ることが、一番の達成感です。
仕事内容でも話しましたが、教育学部では、常にカリキュラムの見直しを行っています。免許の基準が変わったり、学習効果をさらに高めるために、教員と協力して見直しを進めます。カリキュラムを見直す時には、まず事務職員が原案を作ります。その際、日ごろ学生と会話をする中で感じる学生の思いや、先生の思いをなるべく反映させて作ります。そうして作った原案を、事務や先生と何度も打ち合わせて、カリキュラムを作り上げます。苦労の末に出来上がったカリキュラムが、履修手引として冊子になり、これに沿って学生が学びます。学びを通じて成長していく学生を見ると、頑張ってよかったという達成感を感じますね。
これからの目標
カリキュラムや手引書を、もっと分かりやすくしたいです。先生との信頼関係も築いていきたいですね。
これからも、先生と協力して、今のカリキュラムをさらにいいものにしていきたいと思っています。学生と会話をする中で、「カリキュラムが複雑」「分かりにくい」という声を聞くことがあります。このような学生の思いを反映させ、ブラッシュアップしたいと思います。また、自分が教員養成学部の出身でもあるので、自分が分かりにくかった部分などを思い出しながら、学生が分かりやすいと思う履修手引を作りたいですね。
先生と協力して仕事を進めるためには、信頼関係を築くことがとても大切です。日ごろから、仕事を頼めばすぐに反応してくれる、というレスポンスの早さを心がけて、信頼関係を築いています。
学生へのメッセージ
就職活動を始める時に「働いている姿を想像しよう」という言葉をよく聞くと思います。簡単なように聞こえますが、よくよく考えると、とても難しいことですよね。イメージだけに頼ると、大事なポイントを見落としてしまうかもしれません。
私が大切だと思うのは、「足で稼ぐ」ことです。HPやネットに掲載されている情報だけを頼るのではなく、働いている人に話を聞いたり、職場に行ってみたり。そうして得た情報の価値はとても高いですし、「足で稼いだ」という経験は、働き出してからも役に立つことが多いです。
大学職員という職業に、何を想像しますか?なかには堅いイメージを持つ人もいるでしょう。ですが私は、大学職員は、単なる「事務」職員ではないと考えています。ただ言われたことをやるだけじゃなく、常に自分の考えをもって、果敢にチャレンジしていける方と、一緒に働きたいと思いますね。