酒井 千裕
Sakai Chihiro経営企画部
経営戦略課
今の私の仕事
大学が今後どのようになっていくのか。その舵取り役として、福井大学の長期的なビジョン形成にかかわる仕事をしています。
経営戦略課は、福井大学の舵取り役を担っています。まず、大学はより良い大学づくりのために長期的なビジョンや目標を掲げているのですが、それらを実現するために、6年ごとに中期目標・中期計画とよばれる中期的な方向性を定めています。経営戦略課では、これらの目標や計画を立てるにあたり、多方面から情報収集したり、準備をサポートしていて、また目標や計画が順調に達成できているか、定期的に進捗を確認しています。それに加えて、経営戦略の検討を行うために、教育や研究、地域との繋がりなどにかかわる、さまざまなデータを収集して、大学の運営状況を分析することも経営戦略課の重要な仕事の一つです。
私の仕事は、主に6年ごとの目標や計画を立てるサポートです。とはいっても、実は2020年の7月まで別の部署にいたので、まずは大学の現状を勉強中なんですけどね(笑)。目標や計画を立てるには、福井大学の目標やビジョンはもちろん、国が示す政策や、福井県の動向を捉えることも必要になります。なので、日々、情報のアンテナを高くもちながら、仕事をしています。
国や地方自治体からの調査をとりまとめるのも、私の仕事です。調査の回答を作る上でも、経営戦略課だけでは把握しきれないデータも多く必要なため、他の部署との協力が欠かせません。スムーズに調整や相談ができるよう、他の部署の業務や状況について理解したりと、日々のコミュニケーションを大切にしています。
それから、大学の重要な使命として、教育・研究活動を社会に発信していくことがあります。福井大学をより身近に感じてもらえるような取組みを提案できるように、日ごろから意識しています。
大学職員を志した理由
私の留学経験は、留学生の思いやニーズに寄り添うことができる!そう感じたのが、志望のきっかけです。
私は、学生時代に留学を経験しました。自分の視野が広がるだけではなく、どんなことにも挑戦する勇気や自信を得ることができました。なので、これからの社会を担っていく学生さんにも、ぜひ留学に挑戦してほしい!と思っていました。
就活の軸として、日本人学生の留学や、外国人留学生を手助けができる仕事を探していました。そんな中、福井大学が、グローバル化に力を入れていることを知りました。そこで、私が留学で得られた経験や感覚は、留学生の思いやニーズに寄り添うことができる!と感じて。それと、私の経験は、大学や地域のグローバル化に貢献できると思ったので、福井大学の職員を志望しました。
仕事で体験した最高の瞬間
幅広い大学職員の仕事。それぞれの仕事にやりがいを感じられるのも、大学職員の魅力です。
今の部署は、2020年8月に異動で配属されたので、何かをやりとげた!という経験は正直なところまだ無いです。でも、大学の中枢となる部署なので、仕事を通じて、大学の将来像が見えてくるのは面白いですね。大学全体の取り組みや現状が見えるのも勉強になってます。
また、異動前は国際課にいました。余談になるかもしれませんが、国際課で感じたやりがいを話しますと、長期留学中の学生に向けた新しいサポート体制を企画して、実施できた時にやりがいを感じました!私も経験がありますが、長く異文化の中で生活していると、日本では経験しなかったことで落ち込んだり不安になる時があります。そこで、一人で不安を抱えないよう、定期的に状況を確認したり、相談できる窓口に繋げるなどの体制を企画しました。実施にあたっては、先生方や他部署の方から多くのアドバイスをもらえたのが勉強になりましたし、嬉しかったです。周りをまきこみながら意見を調整するのは大変でしたが、その分やりがいも大きかったです!それに、新たな提案や企画に自信をもてた経験でもありますね。
経営戦略課は大学全体のことが分かり、国際課は直接学生のために仕事をします。仕事は違うんですが、どちらにもやりがいがあります。さまざまなやりがいを感じられるもの、大学職員の魅力ですね。
これからの目標
これまで仕事で得られた経験やスキルを使って、大学全体のグローバル化に貢献できる職員になりたいです。
経営戦略課では、他の部署から提供されるデータを取りまとめる仕事が多々あります。なので、仕事を通して、大学の教育・研究の状況や取り組みについて情報を得て、大学全体について幅広く知識を増やすことができます。今後は、得られた知識を新たな取り組みや提案に活かせるよう、課題意識を持って業務に取り組みたいと考えています。
長期的な目標は、多角的な視点をもって、大学全体のグローバル化に貢献できる職員になりたいと思っています。そのために、国際課で得られた経験や知識、経営戦略課で得られた情報収集のノウハウを活かしていければと思います。
学生へのメッセージ
今まで、就活生や新入職員の方と話すときに「異動で全く別の仕事ををするのに、不安はないですか?」という質問をよく耳にしました。
実は、私は福井大学に就職してから、ずっと希望していた国際関係の仕事をしていました。自分の経験を十分に使って仕事をしてきたんですが、8月の異動で、初めて全くかかわったことのない仕事をすることになりました。正直、すごく不安でしたが、異動後は、新たな知識が増えて、自分の視野が広がっていくのを感じています。
自分が慣れた場所から一歩踏み出すには、少し不安もあると思います。ただ、踏み出してみると、新しい発見や学びがあります。さっきもやりがいの部分で触れましたが、ジョブローテーションで、定期的に成長の機会が得られることは、大学職員の魅力かなと感じます!