キャリア形成
Career職員のキャリア形成を支える、独自の「挑戦を加速させる」仕組みをご紹介します。
- 面談を通じた目標の設定
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福井大学事務局では、職務評価制度を導入しています。職員は半年に1回業務目標を設定し、目標の達成度を考慮して、賞与額などを決定します。目標は自ら設定し、上司と面談を行った上で決定しますので、上司・自分の双方が納得した上で目標に取り組むことができます。また、半年後に面談を行い、上司から目標の達成度についてフィードバックされます。自分の業務内容を見つめ直す機会となり、自らの成長に繋がる制度となっています。
- 人財育成の観点に立った人事異動
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大学職員の業務は、非常に多岐に渡ります。多種多様な業務を経験し、幅広い知識を身に付け、自ら適正分野を捉えることができるよう、数年に1度人事異動を行います(ジョブローテーション制度)。また、年1回、職員全員に自らの異動希望などを上司に相談する機会があり、自分の今後のキャリアを考える機会を創出しています。
ジョブローテーションで自分に合った仕事に気づけた
入職してからの約10年間で、病院、人事、財務、総務4つの課の業務を経験しました。異動当初は、扱う業務内容の違いにとまどいを感じることもありましたが、一見関係なさそうな業務同士の繋がりを発見したり、以前の知識が別の部署で役に立ったという経験を重ねてきたことで、より色々な角度から物事を考えられるようになったと感じています。
数学が苦手だった私ですが、財務課では決算を担当することになりました。必要に迫られて始めた簿記の勉強で、きっちり数字を合わせていくことへの快感を覚える等、自分でも知らなかった一面を発見するきっかけになりました。総務部総務課丹羽 英史朗
- 各種研修、実務経験の実施
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ビジネスマナーやチームワークを学ぶ初任者研修、部下とのコミュニケーション方法を学ぶリーダーシップ研修など、安心してキャリアアップができるよう、研修体制を整えています。また、他大学等への出向や、文部科学省行政実務研修への参加などの実務経験を積むことで、幅広い職務を経験するとともに、視野の拡大を促しています。
文部科学省行政実務研修体験談
実際に文部科学省で行政実務を行います。国の動向をリアルタイムに把握する必要があるので、自分の視野が広がり、大学職員として大事なスキルが身に付きます。また、全国の国公立大学から研修生が集まるので、全国的な人脈形成ができます。実際に、同期の研修生とは大学に戻ってからも連絡を取り合っています。
学務部学生サービス課清水 綾乃
- 自己啓発の奨励
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「自ら成長しようとする職員」「組織を通じて変革と価値創造を行おうとする職員」に対して最大限の支援を行う方針のもと、TOEICなどの資格取得に係る受験料補助や、放送大学の受講費補助を行っています。総合図書館やLDC(語学開発センター)も利用できるため、学ぶ環境も整っています。
- 「事務局ビジョン」「職員の行動指針」の策定
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事務局活性化・改革の第一歩として、「事務局ビジョン」「職員の行動指針」を策定しました。これらは、本学事務局が目指すもの及び本学職員としての理想像を明確にしたものです。策定時のグループワークは、全職員が参加し、各々が「なりたい姿」や「理想とする姿」について意見を出し合いました。職員が個々の熱い思いを語り合い、その中で生まれた新たな気づきや学びを反映させできあがったものが、この「事務局ビジョン」と「職員の行動指針」です。日々の職務で各自が意識するだけでなく、これらを目標にかかげて職員の職務評価を行ったりしています。
- 「若手勉強会」の開催(病院部)
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大学病院は、さまざまな法律やルールに従って運営されています。その中で働くということは、これらの法律・ルールを知らなければいけません。ですが、病院部に配属される方のほとんどは、病院に関する知識がありません。そこで、病院部では、病院知識の習得を目的とした「若手勉強会」を開催しています。講師も若手職員ですので、気軽に質問できるのが特長です。
職員同士のつながりを深める勉強会
勉強会は「病院とは何か」を探ることから始まり、仕事に必要な知識を、1年間かけて習得するプログラムになっています。勉強会の終わりには、少人数に別れて振り返りセッションをします。振り返りの中では、勉強会のテーマについて自由に質問をしたり、普段の業務やキャリア形成の相談、時にはプライベートな相談をすることもあり、職員同士のつながりを深める場になっています。ほかにも、病院経営の改善案を上層部に提案したり、RPA(事務効率化ロボット)開発を行うなど、1年目から企画提案に関わることができます。